精油の「質」が問われる時代へ

近年、精油から本来は検出されないはずの成分が検出されるという報告もあり、
改めて「精油を選ぶ力」が求められるようになってきました。
乳がん患者会のRuban Roseにもいくつかお問い合わせをいただいております。
たとえば「ラベンダーを使うと女性の乳房化(女性化乳房)が起こるという
研究を見たけれど、使用しても大丈夫ですか?」といったご質問もその一つ。

知っておきたい、使い方と判断
乳がんの方にとっては、使用に注意が必要な精油やその成分もあります。
とはいえ、「絶対に使えない」というわけではなく、
使用方法や目的、濃度などによって変わってくるのが実際のところです。

大切なのは、メリットとデメリットをしっかり知ること。
そして、信頼できる先生や専門家のアドバイスを受けながら、
安心して取り入れていただきたいと思います。

温暖化がもたらす“精油成分”の変化
実は、私たちが日々扱う精油の成分も、
地球温暖化の影響で変化してきていることをご存知ですか?
同じ植物、同じ土地で育っても、その年の気候条件によって
精油の成分構成が少しずつ異なります。
私たちも成分表を見て、「あれ?」と驚くことが少なくありません。
だからこそ、アロマを学ぶ私たちも常にアップデートが必要なのだと感じます。

自然の恵みは、使い方次第で素晴らしい味方になります。
正しい知識と信頼できる情報で、自分に合った香りを選び、
心と身体にそっと寄り添うケアを続けてまいりましょう。

来月は、ピエール・フランコム先生の講座に参加予定です。
香りの世界の奥深さを、また皆さまにシェアできたらと思っています。

                          Salon de Sophia 飯田智子

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